[タイ・バンコク]トゥクトゥク、ついて行ってイイですか?

2019年8月11日 私はいまバンコクに来ている。

本当なら昨日、ラオスに入る予定だったのが、トラブルで予定が一日遅れているためだ。

しかたなくバンコクを1日観光することにしたが、トゥクトゥク絡みでいくつかトラブルがあったのでまとめておく。私のアホさもさらける事になるが、誰かのためになるなら本望だ。

その1 フアランポーン駅にて

朝、バンコクからノーンカーイ(ラオスとの国境の町)への切符を買うためにフアランポーン駅に地下鉄で向かった。

切符を買った後の予定は、「カオサンロード」に行こうと思っていた。特に観たいものがあるわけではなかったが、暇つぶし程度である。

地下鉄を降りたところで、トゥクトゥクのおやじに声をかけられた。無視しようと思ったが、結構しつこい。

おやじ「カオサンまで300バーツだ」

私「高い」

おやじ「それなら船着場まで50バーツで行ってやるから、そこから船で行ったらどうだ」

なるほど。フアランポーンからのルートを特に決めていなかったのでそれでもいいかと思った。また、以前バンコク訪問した時にチャオプラヤ川の船バスに乗った経験があるので、もう一度乗ってみたいという気持ちになり了承した。確か金額も安かったはずだ。

おやじ「駅で切符を買った後、ここへ戻ってこい」

切符を予約した後に地下鉄の出口まで戻った。トゥクトゥクのおやじに50バーツだと念を押されたので、40バーツにならないか交渉。あっさり40でいいと言われた。

トゥクトゥクに乗り込みいざ出発。初めてのトゥクトゥクに気分は最高潮。

15分くらい走った後に、ここだと言われて船着場に降ろされた。

40バーツを支払い「ありがとう」といって別れようとしたが、おやじが何やらこっち来いと言ってくる。そしてよく見ると船着場に全然人がいない。

以前は長い列に並んで乗ったので、この時点で怪しいと思い始めた。

ついていくと、川沿いの案内所のようなところに着いた。

案内所の人「どこへ行きたいんだ」

トゥクトゥクのおやじ「カオサンに行きたいと言っている」

案内所の人「カオサンならこの三つの駅のどこからでも行ける。」

と、写真付きのパンフレットのようなものを差し出してきた。

どこでもいいけど、金額はいくらだ。と聞くと

提示してきた価格が、なんと2800バーツ

日本円で、ほぼ10000円である。

はぁ!

「そんな金はない」と言ってその場を離れようとした。

すると、さっきのトゥクトゥクのおやじが慌てて着いてきて

「Down Down!」と言ってくる。完全にグルだ。

「No」とだけ言って、その場を立ち去った。

その2 船着場にて

船着場を離れたはいいものの、ここがどこかわからない。

他のトゥクトゥクが待ち構えている。

もうトゥクトゥクは信じられない。

近くにコンビニがあったので、店員に聞こうと思ったが、客がいっぱいでそのような雰囲気でもない。

店は諦め、通行人に声をかけてカオサンまでの行き方を聞いてみた。

するとぶっきら棒にトゥクトゥクを止めてしまった。やられた!

もうこの時点で時間を優先し、少々高くてもトゥクトゥクで行こうと決めた。

諦めの境地である。

トゥクトゥクのおやじ2「どこへ行きたいんだ」

わたし「カオサン」

おやじ2「300バーツだ」

明らかに高いと思われるが、このあたりのハイエナトゥクトゥクどもは、おそらく船着場を離れて観光客が困っていることを知っている。

300バーツならフアランポーンで、おやじ(その1)に払ってカオサンに行けばよかったということが頭をよぎる。

値下げを交渉しても安くできないと言ってくる。

完全に足元を見られている。

もう仕方ない、300バーツ払うのは悔しいので、せめて少し手前のパレスで降ろしてもらい、周辺の観光しながら歩いて行こう。

「カオサンより近い、パレスならいくらだ」と聞いてみた。

「250バーツ」

わたし「もっと安くならないか」

「無理だ」

めんどくさい、250バーツでいいなら、もうそれで行こう。

というわけで、おそらく相場からすると高額なお金を払い、パレスまで移動したのだった。しかし、ここから更にトゥクトゥクと奮闘する事になるとは、知る由もなかった。

その3 パレス周辺にて

パレスの周りには大勢の観光客がいた。

中に入るつもりは無かったので、観光客をよそ目に周辺を散策。

余談だが、その時偶然、正規の舟バス乗り場に辿りついた。金額ははっきり覚えてないが50バーツ以下だったと思う。

2800バーツって、また怒りが込み上げてくる。

しかし、何も知らない観光客なら信じてしまう人もいるのかもしれない。特に日本人観光客は警戒心が薄いので、私のように間違って連れて行かれ、逃げるに逃げ出せなくなって払ってしまう、なんてこともあるかもしれない。気をつけられたし。

さて、本筋に話を戻そう。パレスの周辺を見終わって、カオサンに向かって歩いていると日傘をさした現地のおじさんに声をかけられた。

おじさん「日本から来たのか?私は、近くの大学で英語を教えている。日本のどこから来たんだ?」

私「東京です」

おじさん「そうか、私は早稲田大、東大、慶応大に行ったことがある」

私「そうですか」

おじさん「ところで、これからどこへ行くんだ?」

私「ラオスに行こうとしたが、予定がずれて今日はバンコクの観光です。カオサンに行ってみようと思います」

おじさん「なるほど、でも明日は王妃(Queen)の誕生日だから記念日に向けてみんな店を綺麗にするんだ。だから、お店も閉まってるかもしれないぞ。この近くならHappy Buddha、ファッション◯◯(聞き取れなかった)、ゴールデンマウンテンがオススメだから行ってみるといい」

英語の先生と言う割に、英語がそこまで上手とは言えず、ちょっと怪しいなとは思っていた。

一応、聞いてみる。

私「ありがとうございます。ファッション◯◯とはなんですか?」

おじさん「タイは色々な有名ブランドのスーツをつくる工場があるから、同じものが安く仕立てることができるんだ。例えばアルマーニだと〇〇バーツだけど、ファッション〇〇なら同じものが安く買える」

正直、興味がなかったので、Happy Buddhaとゴールデンマウンテンだけ行ってみようと思い、おじさんと別れようとした。

おじさん「タイのトゥクトゥクはもう乗ったか?」

私「乗りましたが、トラブルがあったのでもう乗りません」

おじさん「それはいけない、私が乗り方を教えてあげよう。黄色いナンバーのものがいいんだ。白はダメだ。黄色いナンバーのトゥクトゥクなら今説明した3箇所を50バーツで回れる」

私「そうですか、次乗るときがあれば注意します。」

それでは、と別れかけた時、おじさんが通りがかりのトゥクトゥクを止めてしまった。

やっちまった!

やっぱりこうなるのか。。

おじさん「50バーツでこの三ヶ所に行って、その後、カオサンに行ってくれ」

トゥクトゥクのおやじ3「わかった」

私「本当に50バーツでいいのか?」

トゥクトゥクのおやじ3「大丈夫だ。観光している間も待っておいてやる」

裏がありそうなのはわかっていたが、ここまで来たら付いて行ってやろう。

このトゥクトゥクのおやじは、フアランポーンで会ったおやじと違い愛想をふりまいてこない。それなりに信用できそうな雰囲気もした。

まずは、Happy Buddhaに連れて行ってもらった。途中で突然、路肩にトゥクトゥクを止めて電話で話をはじめたので、やばいと思ったが何事もなかった。その空気を察したのか、「家族からだ」と一言。

Happy Buddhaはよかった。仏堂がひとつあるだけで、他に観光客もいない。中で現地の人が1人お参りをしているだけであった。静かな場所である。

現地の人は、英語が上手で、色々と教えてくれた。

「お参りのしかたがわからない」と言うと、丁寧に教えてくれた。

「日本とは違って、まずは膝をつく、その後3回お辞儀をするんだ」

旅行の話もした。

「バンコクは騒がしい。タイはもっと静かなところがたくさんあるから、バンコクは一日にしておいて、そういうところでリフレッシュしてくるんだ。私はいつもそうしている。サムイ島なんかはいいぞ」

「明日、ラオスに行きます」

「それはいい、楽しんできてくれ」

といった感じである。

仏堂を出て戻るとトゥクトゥクが待ってくれていた。

次に行こう。次は、ファッションだ。

私は、この場所が怪しいと思っていたので、洋服には興味がないから、そこは飛ばしてゴールデンマウンテンに行ってくれ、と伝えた。

しかし、トゥクトゥクのおやじは、ここは行くべきだ言う。やはりか

「なぜ?」かと尋ねると、

「ここは私のスポンサーだ。観光客を連れて行くと、ガソリンのクーポン券が貰える。買わなくてもいいから行くだけ行って、話だけ聞いてきてくれ」

なるほど、それで50バーツか。理由がわかった。後から知ったことだが、結構有名な話らしい。

ここだけで済むのなら仕方ない。理由が分かったので行って断ろう。

店に到着すると、2人の男性に店の奥に案内された。そこには、スーツの見本とソファーが置いてある。バックパッカースタイルの私には場違いな雰囲気だ。

「座れ」

とりあえず、座ることにする。

「ここにあるスーツは、アルマーニのものと同じだ。1着仕立てると、もう1着付けることができる。」

と言って金額を提示された。言い忘れたが、私は友人と2人で行動していた。

おそらく2人分の金額だと思うが、22,000バーツ。日本円で76,000円である。

高い。1着あたり19,000円か。

この人たちも私の服装を見たら、そんな大金持ってないことがわかりそうなものだが。。

「お金がないし、荷物になるので申し訳ないが買うつもりはない」と伝える。

「いつ日本に帰るんだ?」と聞いてくる。仕立てるまでに時間がかかるので、出発前に取りにくれば良い、と言われた。

本当は、その日の夜にラオスに移動する予定だったが、正直に言うと食いついてくるのは目に見えているので

「今日がタイの最終日で、明日の朝に日本に帰る。だから、時間もないし、バーツも持ってない」

と言ったが、「明日の朝までなら何とかする」と言ってきた。

いくらなんでも無理だろう。

私は「申し訳ないが帰る」と言って、やや強引に店の外に出てトゥクトゥクに乗った。

その4 ゴールデンマウンテンのあと

そのあとは、トゥクトゥクにゴールデンマウンテンに連れて行ってもらった。

小高い丘の上に仏像があり、見晴らしも雰囲気もよかった。

観光客も多く、静かとは言えなかったが、バンコクのその他の場所と比べると比較的静かな方で、仏教の鐘の音が心地よかった。

一通り見終わったあと、トゥクトゥクに戻り「それでは、カオサンに行こう」と言うと

「もう1箇所行って欲しいところがある。観光案内所だ。ラオスに行くならそこで宿など予約を取ればいい。タイ政府公式な場所だから大丈夫だ。」

またか。。

私は、少し戸惑ったが「嫌なら話を聞くだけでいい。ここもガソリンのクーポンを貰えるんだ。5分間だけでいいから」と言われ、ここが最後だ、他はもう行かないからと伝えて、立ち寄ることにした。

店舗には、Tourist Informationの看板が出ており、中に入ると欧米人のおばちゃん2人が何やら予約していた。

大丈夫か?ちょっと心配になったが、私も他人事ではない。

5分待たされて、案内された。

特に何か勧誘されるわけでなく、若いスタッフに「どうされました?」と聞かれたので、適当に断る言い訳を探した。

「私の英語が下手で、トゥクトゥクのおじさんが勘違いしている。今日からラオスに行く予定だが、全ての予約はもう済ませてある」

どんな返事が返ってくるかと心配ではあったが

「そうですか。わかりました。」

と言う流れで、カウンターに案内されて1分ぐらいであっさり店の外に出ることができた。

その後、トゥクトゥクに乗り込み目的のカオサンへ送ってもらった。

色々とあったが、これで50バーツだったらまぁ安いかな。

しかし、今回たまたま何事もなかっただけなので、声をかけられても安易にトゥクトゥクには乗らないことをオススメする。

まとめ

トゥクトゥクに「船着場にいく」と言われたら注意が必要。

船着場に限らず、必ず行きたい場所を具体的に伝えるようにした方がいい。何も知らない観光客と思われると、思わぬトラブルに発展する可能性がある。

スーツ屋さんとTourist Information(確かTATと言っていた)は、有名な手口らしい。万が一、連れて行かれても買わないほうがいいだろうと感じた。

みなさんも気をつけて旅を楽しんで欲しい。ラオスの楽しかった方の記事は後日ひまがあれば書こうと思う。それでは。

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